気胸と聞いて

 リオのオリンピック陸上リレーでも大活躍した100メートル走日本歴代3位の記録を持つ山県亮太選手が胸の痛みを訴えて、気胸と診断され安静が必要となったというニュースを見ました。彼は、このせいで連覇が懸かっていた日本選手権を欠場するようです。
 この病気は、肺から空気が漏れることで、肺が潰れてへこんでしまう病気だそうです。突然の胸痛でが起こり、呼吸困難に陥ることもあるそうです。しかし、病状が軽ければ安静にしていることで自然に治癒することもあるそうです。

 思えば私の母親も幼い頃、この病にかかり九死に一生状態だったと聞いたことがあります。幼い頃ですから、「キキョウ」と聞いて、どんな病気だったのか分かるよしもありませんでした。なぜ、母とそんな話になったかというと、一緒にお風呂に入ったとき、脇の下のところにおへそよりも大きなくぼみがあり、子どもながらに不思議に思ったからです。
 自分にはない脇の下のくぼみ、へそよりも深そうで大きくくぼんでいる傷の跡をみて、何か不安を感じていたのかもしれません。母からは、赤ちゃんぐらいの小さい頃、気胸にかかって大変な手術をしたこと、何とか一命を取り留めたことなどを聞きました。幼稚園児か小学低学年の頃ですから、そんな話を聞いても現実味などありませんでしたが、大人になり山県選手のニュースを聞くと大変なことだなあと改めて感じます。呼吸に関わることですから、心臓や脳などにも影響が無いわけがありません。でも、母は、その小さいときの病気以外には病気らしい病気もせず元気に人生を歩んできました。

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 最近、水泳の池井選手の白血病や野球の原口選手の大腸ガンなど、スポーツで期待される選手の病気についてのニュースが続いています。山県選手は、ベテランとしてサニブラウン選手やケンブリッジ選手のような有望な若手を牽引していく役目があると思います。 

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 東京五輪に向けて早く回復して、またその素晴らしい勇姿を見せてほしいと感じました。